本当にやばいお蕎麦屋さんに来てしまいました。これぞ本当の蕎麦屋。
地元にも有名な蕎麦屋さんもあるけど、それはそれで美味しいけど、子供だましだ。ここは『蕎麦好きの蕎麦好きによる蕎麦好きのための蕎麦屋』である。
行ってきたのは兵庫県篠山市にある『一会庵』さんだ。
作り込まれたのは蕎麦だけではなく、外観や店内の雰囲気、その小物に至るまでこだわり抜かれた一流の風格。
言葉はいらない。まずはその雰囲気を写真でご覧いただこう。
古いわらぶき屋根のお店で、到着してひと目見たときには「えぇ?ここ~~???」と口走ったくらいにビックリしたのは言うまでもない。築300年の民家を移築改修しているそうで、なかなか凄いこだわりよう。
私の場合、食べログやRetyで定休日や営業時間の確認はすることはあっても、基本的に外観やお料理の情報(特に写真)は見ないようにしている。
これはお店に入った時・料理を食べたと気の楽しみが減るので見ないようにしているわけだが、これが正解だった。
店内も素晴らしい。店内もここは白川郷かと思ってしまうほど、味があって温かみがある。
また、店主のその出で立ちもまるで仙人のような風体で、プロの中のプロを匂わせる。
しかし、その接客は頑固一徹ではなく、極めて低姿勢で丁寧である。
ここまでは完璧だ。ここまでは。
さて、辛口評価をして見る所存だけど、どうだろうか。
お店の外も中もこれぞ『和』と言わんばかりの素晴らしい創り
わらぶき屋根のお店にいるだけで幸せだ。その実体験をご覧いただこう。
行ってきたのは兵庫県篠山市の山奥、フォレストアドベンチャー丹波ささやま で遊んだ後にお邪魔しました。 フォレストアドベンチャーから車で下ったらすぐなので、遊んだ後にほっこりと昼食でもどうだでしょうか。
こんなところに蕎麦屋さんが?というところにありました。
こんな辺ぴなところにある飲食店というのはなかなか美味しい精練されたお店が多いので、これまた非常に胸踊る。
ナビを片手に到着すると、まずビックリしたのがそのお店の外観だ。 あ、上で説明済みだけど再度述べることにする。
そこはまるでタイムトリップしたかのような感覚に飲み込まれる。藁葺の屋根にもう期待しかない。
車を停めると閉店間際で静けさを取り戻した店内から、「こちらからどうぞ」とスタッフさんが丁寧に案内してくれた。
お店の中も外見と同じで圧巻の風格。
ボケボケの写真なのが悔しい。いや、面倒臭がらずにデジカメを車から持ってきたら良かったと激しく後悔した。
席に案内されると、すぐに注文を聞いてこられて、「え、そんなにすぐに決められないよ」とか思いましたが、メニューを見て納得。
お品書きはシンプルそのもので、メインの料理は『そば切り』と『そばがき』のみ。それ以外にサイドメニューとか余計なものは一切ない。
注文後、店内の創りや飾り物、販売されているお皿やコップ・ゆのみなどを拝見させてもらっていた。
机、椅子、テーブルに見立てられた一枚板、囲炉裏に至るまで、限界までこだわり抜かれたそのひとつひとつが素晴らしいの一言。
こういう木で作られた椅子が実家にあったなぁ、なんて思いながら。
この晴天の中、この窓際で蕎麦を食べたら最高以外にない。
ものすごい雰囲気の店内に圧倒されながら、蕎麦を待つ。その一時も、また楽しみ。
古い藁葺の古民家、ここだけはちゃんと増改築してみせるそば打ち。
天井も素晴らしいな。写真がボケボケなのが悔しい。
店内の様子はどれだけ見ていても飽きない。ここは本当にお店なのか?
店から外を眺めているだけども幸せを感じられるその雰囲気はすごい。
まだ、食べてないけど、それくらい心惹かれる雰囲気があって心を持っていかれました。
らっきょお買い上げ。
自家製粉のそば打ち。そば切りとそばがきを頂くと…
こちらのお店、自家栽培の玄そばを石臼で自家製粉している生粉打ちだそうだ。
玄そばとは、収穫した殻つきのそばの実のことを指していて、黒い外皮をそのまま製粉しているということ。それでか、そばがきの黒いつぶつぶは、と後から知ることになる。
蕎麦がきを1人前とそば切りを2人前注文して、店内を散策していたのであっという間に時間が経った。提供時間はどれくらいかわからないほどに楽しめる。
そば切りとは、いわゆる普通のお蕎麦のこと。
そばがきとは蕎麦粉に水または熱湯を混ぜて、粘りが出る餅状にした食べ物で、子供のおやつやお酒のアテにされていたそうな。地元の蕎麦屋さんではほとんど見ることができないの一品なので、これは楽しみ。
そば切りもそばがきも、その発祥は諸説あるようですが相当古いんですね。歴史を勉強しておかないとと痛感。
そうこうしていると、まずはそばがきが到着。
あまり馴染みのないその姿におどおどしてしまう。
いや、なんとも存在感があるそばがき。いや、もっと最新の注意を払って、このお店を感じなければならない。器も相当こだわっている。何焼きとかわからないけど。
やや白っぽさは残っているけども、蕎麦の色、灰色がいい。スマホの写真なんでそれが伝えられないのが残念。車にデジカメ取りに戻ればよかったとずーっと思ったおりました。
お餅よりももっとすごい粘り気で、スプーン・箸にへばりついて離れない。すごい粘性。この黒い粒は玄そばの外皮だろう。
一度、しっかりとおツユに箸とそばがき本体を絡ませないと、本当に取れないくらいの粘度。すごい。
かなり濃い出汁の風味でありながら、しつこくないのでそばがきの香りも楽しめる。絶妙なバランス。
こちらはそば切り。
全然リアルなこの蕎麦が伝わらないのが本当に悔しいのですが、実際のこの蕎麦はやや緑がかっている。こんなの初めて見る蕎麦だったんですよね。デジカメ持ってこればよかった後悔が激しい…
その事はメニュー表にも書いてありました。右下の部分です。
蕎麦の美味しい食べ方も親切に掲載されています。
箸で大掴みせず、味わって食べる。数本つまんでちょっとしるにつけ、すぐにひき
これだけアップにしても、淡い緑色は伝わらないけど、そのまま数本食べてすするとそのザラッとした舌触り。汁を絡めて食したときの濃いツユと、その喉ごし。
余分な言葉は要らない。
旨い。
最高だよ、ここ。
一会庵の定休日・営業時間やメニュー等の店舗情報
公式サイト | なし |
席数/駐車場 | 席、テーブル/あり |
電話 | 079-552-1484 |
営業時間/定休日 | 木曜日(祝日は営業)/11:30~14:30(売り切れの場合は閉店) |
住所・アクセス | 〒669-2318 兵庫県篠山市大熊10-2 |
▼メニュー表
食べた感想まとめ
もう、完璧だ。完璧すぎる。
多くを語りたいけど、多くは語る必要がない。
当ブログ初の5つ星オンパレードのオール5の満点が出ました。
味・美味さ
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★★★★★ |
コストパフォーマンス
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★★★★★ |
接客・サービス
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★★★★★ |
清潔度
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★★★★★ |
総合評価
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★★★★★ |
蕎麦は好き嫌いが分かれてしまうことが多いですが、蕎麦好きには絶対勧められるお店なのは間違いない。
是非、足を運んでほしい。
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