戸惑いながらもレンタカーで瀬戸内国際芸術祭の作品を見まくった午前。続いて午後の部の後編に突入します。
こちらも作品数が多いので、入場料金のお金を出し入れしたり手間を省いた方がいいでしょう。
参考:作品観賞パスポートとフェリー乗り放題チケットは必須
小豆島の午前中の半日コースは肥土山・中山方面と三都半島を攻めて、今回はその続きです。作品数は少ししかない草壁港と醤の郷(しおのさと)、そして最終的に坂手周辺へと向かいます。
三都半島からは行きの県道250号線を戻るのではなく、251号線のルートで436号線に戻っていきます。それの方が次の作品を見るのに近いです。↓がその道順を記した簡単な地図です。
ちょっとグネグネと山道を行くので注意が必要ですが。
今から向かっていく場所とその周辺にある瀬戸内国際芸術祭の作品番号はこちら↓です。夏や秋の期間から展示されるものもあるので、ガイドブックや公式サイトで確認してください。
- 草壁港周辺:作品91~94
- 馬木・醤の郷:作品71、95~103
- 坂出港周辺:作品97.104~107
- 土庄港周辺:69~72
フェリーが到着する土庄周辺は会場オープンよりも早く到着するのと作品数が少ないので、1番後回しにしたので小豆島観光の最後に遊ぶという予定にしました。
草壁港周辺はシュール・・・
ちょっとお天気が悪かったですが、傘をささないでよかったのが不幸中の幸いでした。
池田港周辺にはポーンズ・アンド・ラオっていう作品しかないので、時間の関係上スルーして草壁港に来ました。
093 小豆亭(こまめてい)/村上慧と095 Revenants/サヘジ・ラハール
真ん前に駐車場があったので行きやすいです。
白い建物の隣の建物に絵などが展示されていて2階に上がれる構造でした。うん?っていう感じ?
ここは作品が密集していまして、↑この中に作家さんが実際に住まれていました。勝手に写真(本人とその生活環境)を撮らないでください!ってかいてありましたw それ自体が作品っていうスタンスだったんでしょうか?
094 石の島の石/中山英之建築設計事務所は春期はまだ拝見できません。夏と秋公開です。
ここは個人的には時間がない旅行者さんはスルーしてもいいかなっていう印象です。作者さんごめんなさい。
醤の郷(しおのさと)周辺の瀬戸内国際芸術祭は新しいこころみの作品でいっぱい!
後半戦のメイン会場にやってきました。醤の郷~坂手港です。
前回の2013年と同じ作品もありましたが、けっこうな数の作品が入れ替わっていました。入れ替わるっていうか、別の場所に別のアーティストの作品が新たに設置されていました。
これは楽しみでございましたっ。
096 おおきな曲面のある小屋/島田陽
こちらは前回もありましたトイレ自体が芸術作品です。
3年前もすごいキレイなトイレだなぁとおもいましたが、今回もその清潔さを維持していたのがすごい。え!?作品のことをを褒めていないって?
098 Follow the rules/黒崎香織
本人がこの会場に来て作品をドンドン作っていっているそうな。ちなみに↑は作品ではなく休憩所?見たいな所です。自分も落書きしてきましたw
2次元の絵画を3Dに見せる技法の作品がいくつか展示されていました。写真は掲載控えます。
098 オリーブのリーゼント/清水久和
オリーブ畑の中にでオリーブの形に似た顔型のリーゼントくんが設置されています。場違いなモニュメントが面白いです。これは彫刻でありながら、実は無人販売の屋台になっているそうです。
今回はリーゼントのカツラが置いてあって、それをカブって写真を撮って遊べました。ヅラかぶった写真は載せれませんw
100 Umaki camp/ドットアーキテクツ
老若男女、島の人、観光客を問わず、誰もが建てることに参加できて誰でも自由に使えるキッチンやスタジオ、野菜畑や屋外シアターなどが設置されています。
そんな発想自体がアートなんだねぇ、って固定観念っていうか面白い発想するなぁっと思って中に入ってみました。
誰もいませんでしたが、奥に大学生っぽい人がなにやらごそごそしていました。謎な空間でございました。
ちょっと離れていた所にあって、後から見ようと思って見れなかったのが、095 Revenants/サヘジ・ラハールとつぎつぎきんつぎ/岸本真之でした。見たかったなーーー。
102What are we?/ソサ・ジョセフ
醤油会館に個展形式で大型の絵画などを展示。これは前回もありましたね。ちょっと過激なものもありましたが、奇抜な発想のものはなかった印象です。
101 竹の茶室/京都造形芸術大学城戸崎和佐ゼミ
上の旧醤油会館の裏庭から上っていくとあります。この小さな小屋の中に茶室と遊歩道が設置されていて中に入ることができます。その写真は載せてません。
小豆島のメイン!密集地 馬木・塩の里坂手港の周りにある作品と駐車場探しを事前にしておきましょう。
港周辺は駐車場がたくさんありますが、それ以外のところは車を止めるところがドコ?(T-T ))(( T-T)ドコ?ってなります。
中には自転車でもいけない、地域住民しか通らないような坂の路地を進んでいかなければならなくて、瀬戸内国際芸術祭の公式ガイドブックやアプリ地図を使っても迷います。。。
107 アンガー・フロム・ザ・ボトム 美井戸神社/ビートたけし×ヤノベケンジ
古井戸の底に潜む巨大な地霊的化け物が出現して人々を脅かすという寓話的な設定で、高さ約8メートルもの巨大な彫刻が井戸から姿を現します。
ビートたけしが構想したプランをもとにヤノベケンジが実現した作品で、前回は1時間に1回出現するレアな設定でしたが今回は常時出ている状態でレア度は低かったですねー。
106 スター・アンガー /ヤノベケンジ
坂手港のシンボル的なモニュメントとなっている本作品。ヤノベさんのファン多いですもんね。
光り輝く球体の上に、龍が鎮座し、叫びを上げていて場違いなほど存在感があります。クルクルと回転していて、これを見たいがために来る観光客さんも多いです。
104 壺井栄生誕地お花畑プロジェクト
この地に、壺井とほぼ同じ時代を生きた樹齢約100年のオリーブを移植。高さおよそ2メートルの木はシンボル・ツリーとなった。また、大小10の花壇では季節折々の花が咲く。
って書いてありますが、う~・・ん・・・・。うん・・・?っていう。
105 Creator in Residence「ei」/UMA/design farm + MUESUM
坂手港にある大きな絵ですね。すごいなーこれ。
こちら自体は作品ではありませんが、このなかでクリエイター様たちによるプロジェクトが展開されています。そのプロジェクト自体が作品っていうことらしいです。
上のアンガー・フロム・ザ・ボトムとかが書いてありますね。ハードな壁だ。
何度も遊びに来ている瀬戸内国際芸術祭の小豆島なので、地理も分かっているしっていうことで余裕をぶっこいていましたがこの時点で午後4時を回っていました。
さすがにちょっと急いで土庄港周辺の瀬戸内国際芸術祭作品を見ないと!と思って引き返しました。
恋人たちの聖地エンジェルロード(天使の散歩道)と土庄港の『迷路のまち~変幻自在の路地空間~』に行きたかった・・・・。だがしかし・・・
エンジェルロード(天使の散歩道)は干潮時間を調べて恋人カップルでチュッチュしましょう。
坂手港から車を飛ばしてフェリー乗り場周辺へ向かいました。
その周辺にはテレビドラマ『ラブレター』のロケ地となったエンジェルロードがあるんだ。恋人たちの聖地なんだ、ここは。(;´Д`)ハァハァしちゃうから、ここには絶対に絶対に行きたいと思っていたんです。・・・知らないけど。
しかし、エンジェルロード近くまで戻った時点で午後5時を回っていて、もう夕暮れ時。薄暗くなっていました。
だから、ちょっと寒いし、すげーキレイな海辺を見ることもできないし、そんな写真をとっても美しくないしで、、泣く泣く・・・本当に断腸の思いで『恋人たちの精値 聖地のエンジェルロードで幸せ祈願だぜベイベー企画』を断念しました。。。
けども、悔しいので前回の男1人で来た時のエンジェルロード写真でお楽しみください。干潮の時間に合わせてこないと向島に渡ることができませんので要注意やで。
まぢかー、くっそー、計画ミスだなー、一生悔やむなぁ。と思いながら、次回も小豆島旅行をすることを心に決め、その時の楽しみにしました。
↑ムカつくんだよおめ~ら!、ラブラブしやがって!
エンジェルロード付近の土庄町銀波浦の最大干潮時刻を調べられるサイトはこちら→エンジェルロード潮見表〈2016年1月~12月〉┃小豆島土庄町役場ホームページ
この後、土庄役場の横に073の大岩オスカールという作品があるのでいってきましたが、施錠されていて入れませんでした。。。
ガイドブックには閉館時間が書かれていませんでしたが、公式サイトには記載されているっていうやつがかなりある・・・っぽい。ちゃんと正確な時間を載せといてくれよ。
079『迷路のまち~変幻自在の路地空間~/目』は開館時間・閉館時間に注意して。ちゅーか、公式ガイドブック訂正して!もうしてくれたん?
さあ、心を持ち直して次に進めないといけません。諦めてクヨクヨしている暇はないんです。
諦めた最大の理由はここにある。
小豆島旅行というか、瀬戸内国際芸術祭の最後の最後、オオトリを締めくくる作品をまだ見ていないんです。その作品は、今向かっている土庄港の周りにある『迷路のまち』。
そこは閉館時間が午後6時なんです。現在、5時を回っているのでエンジェルロードを諦めたわけなんです。
今回も『迷路のまち』っていう作品を今回も絶対に体感したいと強く思っていたのです。
前回もこの作品自体はあったんですが、全く期待していなかったにも関わらずこれが1番面白かったんです、小豆島の中で。 いや、そうではありません。
斬新・おもしろい・楽しい・意外性・奇抜なアートがひしめきあう瀬戸内国際芸術祭で自分が見た全作品の中で最も『すっげーコレ!おもしろい!』と思ったのがこれでした。
最後に相応しい。そう判断したわけです。
この作品は元たばこ屋の建物を改装して回遊型インスタレーションでエリアを拡大していっているとのこと。たばこ屋や飲食店などに錯覚やさまざまな仕掛けが施されていて、前回以降もドンドン拡大していってるということなので、前回の2013年の時とはまた違ったトリックなどがあるはず。
そう思っていたので、これがさらに楽しみだったわけです。
↑見てくださいよ、いくつもの家とか部屋をドンドン渡り歩く様を。どんなんになってんの????
ここで失敗1が勃発する。
もう閉館間近であるのに、どこでも目にした作品名・番号が書いてある青い看板がなくて(見つけられなくて?)、ここで迷ったわけです。
私は前にも来ているので会場入り口はとなる路地もどこか分かっていました。
けども、↓の写真でわかりますが作品の入り口が2つある?分散しているの?っていう所でちょっと戸惑いはありましたけども。
前はレンタルバイクだったので入り口前まで乗り付けていきましたが、今回はレンタカーで回っているのでその路地に入ることができない。。。時間がない、やばい。
1番近くの公式ガイドブックに記載されているエンジェルロード第2駐車場っていうのがどこなのかわからない・・・、看板も立っていない。見逃しさなほど注意を払って降りましたが発見できず。
ついさっき行ってきた土庄町役場に車を止めるにはちょっと距離があって時間が足りない・・・。やばい・・・。もう17時30分だ。閉館まで時間がない。。。
本当にこの辺は片側一車線の道だし、横道に入ってもも強烈に細いしコンビニや駐車場完備しているお店もない。駐車場がない。そんな風に滅茶苦茶焦りながら作品周辺を車で何度も行ったり来たりして駐車数ペースを探して、瀬戸芸のスペースに車を止められた!!!!
まだ閉館18時前!ダッシュだ!
以前に通った路地裏を走る!!!ワクワクする!!!ついに!!!あの作品に!!!
来た!着いた!!!
あ(・ω・)(・ω・)・・・ん?
・・・アレ・・・・・・???????????????????
閉まってる・・・・。。
まーーーぢーーーかーーー!!!
なんでや!?!?!?!?!?!?
↑受付の案内を良く見ると、閉館時間が9:00~17:00となってる。
いやいや、公式ガイドブックでは10:00~18:00って書いてあるで。。
まぢかまぢかよ、まぢですよねこれ。って数分立ちすくんでいました。
いやいや、これを見るために念願のエンジェルロード諦めたんだぜ?ちょっと残酷すぎないか・・・。天使の道に行きたいとせがむ相方に「こっちの方がぜって~いい思い出になるよ!」とかなだめて、最後のメインディッシュが・・・めいでっしゅが・・・いめんてぃっしゅが・・・
閉館してる・・・。。。
そんなわけで愕然・呆然と立ちすくんでいた私の心にこう追い討ちをかける。
相方が「やっぱりエンジェルロード行きたかったら良かったやんこのクソ( ゚Д゚)ヴォケ!!」という言葉の矢が私の心を的確に射抜いた。泣きたい。いや、死にたい。
そんなわけで、公式ガイドブック出版社さん!
急な変更なのかもしれないけどよ、ちゃんと仕事してくれよ!
そんなわけでエンジェルロードもめいでっしゅも拝めず、私たち夫婦は小豆島を後にするのでありました。
瀬戸内国際芸術祭小豆島で良かった作品とまとめ
午後の小豆島のコースで見てよかったなぁと思うのはこちら。少ないです。
- 98 Follow the rules/黒崎香織
- 107 アンガー・フロム・ザ・ボトム /ビートたけし×ヤノベケンジ
前者は流行の3D系っていうこととと、その会場からの眺めがすごいきれいでしたっていう理由です@作品関係なし。休憩所で自分もちょっと作品を置いてきたwっていうゆるい空間を提供してくれてたので印象深かったです。
ヤノベケンジさんの創ったのは存在感はやっぱりあるのでカメラでパシャパシャ撮影するにはいいかなと思います。けども、前述の通り、1時間に1回しか見られなかった前回と違い、いつも展示されていて動きもないっていうのは、ちょっと拍子抜け。
いずれも絶対見といたほうがいいです!といいたいんですが、午前の作品の数々に比べれば、個人的にはちょっと心に刺さるものはなかったなぁ、っていうのが感想です。個人的には、ね。
やっぱり、今回の小豆島でテンションを大きく下げてしまったのは、最後の迷路のまちを見れなかったっていうところ。そこでトーンダウンしてしまいました。
このブログで前編と後編に分けてお伝えしてきた小豆島の瀬戸内国際芸術祭弾丸ツアーでしたが、なんともまあ盛り上がらないというか、面白くない終わり方をして本当に残念でした。おい、出版社! これって私が悪いの???
そんな感じで終盤を迎えた瀬戸内国際芸術祭小豆島でした。
グルメレポとかまだもうちょっと続くYO!
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