前回の記事からの続きです。豊島の作品を見終わって高速船にユラユラと揺られて25分ほどで犬島に到着。
見てない方のためにこんな時間配分とルートで回りました。
7:30 :高松港 出発
8:16 :豊島(家浦港)
12:40:豊島 発
13:05:犬島 着 ~(作品鑑賞タイム~周遊)
15:45:犬島 発 (→これ逃したら帰れません!)
16:37:直島(宮浦) 着
17:10:直島発のフェリーで高松へ(高速船なら19:15が最終便)
瀬戸内国際芸術祭2016公式ガイドブックに書かれている犬島を巡るモデルコースは3~4時間ですが、実際はもっと短時間に回ることができました。
船の便の本数が少なくて、見る作品も少ないためか、比較的お客さんが少ないので瀬戸内国際芸術祭の開催期間中でも快適にまわることができます。以前に行った時もそうだったので、直島とかと比べると旅行プランもスムーズに行く感じです。
直島と比べると若干テーマがかぶる部分があるし、作品のスケールも島も小さいかな?面白くないかな?っ手思ってましたが、本当に濃厚な島でございました。
犬島のメイン作品と言えば、直島に匹敵する!?『家プロジェクト』と『犬島精錬所美術館』で、基本的には前回の2013年と変わっていませんでしたが、若干の新作が登場していました。
島や観光客がゆっくり過ごせる施設・環境を作る犬島ランドスケーププロジェクトというのが秋から開催予定。あとは、次の開催期間の夏にパフォーミングアーツプログラムという目のパフォーマンスの公演が目玉となっています。
うーん、見てみたい。。。
128 犬島精錬所美術館/柳幸典
上のタイムスケジュールの赤字のとこからの話になります。(以下の写真は写りが悪いものなどは過去の写真を使ったり、公式サイトからコメントを一部引用しています。犬島 | 瀬戸内国際芸術祭 2016 )
到着したら、早速向かったのがこちらの犬島精錬所美術館でございます。 単刀直入にいうと、あまり人気のなさそうなこの島ですが、以外に良かった、すごかったっていう口コミがあります。
個人的にも濃密な島でとても面白いと思いますのでオススメします^^
島は小さいですし港から高~~い煙突が見えているので迷うことはありません。徒歩5分くらいで着く距離ですが、海辺の風も気持ちよく、広い砂浜沿いにある建物ですごく雰囲気があるので、写真をパシャパシャ撮ってしまいます。
ここは近代化産業遺産である銅製錬所の遺構を美術館として再生したもので、三分一博志の建築と柳幸典の作品で構成される。犬島産の石やカラミレンガを使った空間の中で、三島由紀夫をモチーフとしたアート作品って話ですが。どんなんなの?
館内は撮影できないので詳細を文章でお伝えしますが、その作りは非常に摩訶不思議といいいますか、面白いアイデアで作られています。美術館というと「見る」「鑑賞する」といったイメージですが、豊島美術館と同様に『美術館自体を体感する』といった方がしっくりくるでしょう。
瀬戸芸はガイドブックや行ってきた人の感想を聞くだけでは、その価値は分からないと思います。その証拠に、自分は4回目ですからw
- 入館してクネクネ曲がって進んで、さらにクネクネ曲って進んでも同じ風景、というか視界が続きます
- 進んでるのに後ろを振り返ると、もっと後に入館してきたお客さんがすぐそこに見えます
- Wow!不思議!?!?
突き当たった部屋に行くと不思議な空間といくつかの作品が展示されており、最後の部屋は三島由紀夫関連のドロドロした感じの、、感じの。。。三島由紀夫ですからね、、三島事件、、、を主題に・・・?っていう感じ。分かる人にはわかるんでしょうけども、自分はちょっとわからなかったです・・^^;
- 開館時間:10:00-16:30 (最終入館16:00)
- 休業日:火曜日(3月1日〜11月30日) | 火曜日から木曜日(12月1日〜2月末日) | ※祝日の場合は開館、翌日休館 | ※月曜日が祝日の場合は、火曜日開館、翌水曜日休館
- 料金:2060円 | ※犬島精錬所美術館、シーサイド犬島ギャラリーと共通 | ※15歳以下無料
犬島精錬所美術館の回りも非常に味があって写真を撮りたくなる風景です。
煙突の方へ向かって歩いていきましょう。気持ちええっす。
こちらは入り口。
美術館を出たら、その上とかに行けるので是非上ってみましょう。工場の跡地?的な廃墟マニアヨダレモノの景色が待っています。
ここが精錬所の跡地なんでしょうか?カメラの設定でオドロオドロしい感じにしたてましたが、これはこれでいい写真(と思ってます)。
ここを見たら誓い順に家プロジェクトを見て回ります~^^
犬島「家プロジェクト」5つの作品と休憩所
アートと建築が島の風景や暮らし、人々と一体となるよう展開するのがこの家プロジェクトです。5軒のギャラリーと休憩所が集落内に点在していて、年中見ることができます(休刊日を除く)。
開催期間中も見ることができるので、開催していない時に見に行くのもひとつの手ですね。
120 F邸 Biota (Fauna/Flora)/名和晃平
2010年公開から今でも貫禄が会って人気の作品。
動物や植物を想起させる様々な形のオブジェや多様な物質の表面からなる彫刻などがあります。そのうち、Fauna(動物相)は3年の時を経て成長する。今後、長期的に新しい命の変化を見せる。
っていうことで、その成長を表現するために?、この建物の左右に新しい小屋できていて、新しい作品が増えていました。
125 石職人の家跡/太古の声を聴くように、昨日の声を聴く /淺井裕介
家プロ以外の作品。ゴム素材を地面に焼き付ける手法で動物や植物、船などを描いた作品。今回の芸術祭に合わせて、絵が敷地内から飛び出すように再び成長を始める。
前回もありましたが、どこかが増えているんでしょうか?
123 S邸/コンタクトレンズ / 荒神 明香
2010年公開。大きさや焦点が異なる無数の円形レンズで構成された作品が設置されています。
見る人に目に見える世界の多様性を促しているとか?
121 A邸/リフレクトゥ / 荒神明香
こちらも上と同じ作者の作品で、こちらは2013年から。
華やかな色の造花の花びらを上下対称に貼り合わせた作品を展示こちらのA邸は、中に入ると作品と外の風景が眺められるので真ん中でグルッと回りながら動画を撮影すると面白いかも。
126 中の谷東屋 / 妹島和世
こちらは家プロジェクトの作品ではなくて、『休憩所』としての作品で2010年作品。
真ん中にあるラビットチェアに座って声を出すと、こだまのように美しく反響する。こんな平地の普通の場所で、ちょっとおお!?ってなりましたw
124 C邸/エーテル/ 下平千夏
2013年からのギャラリー点耳作品。この広い空間に水糸(建築工事などの際に水平線を示す目的で用いる糸)を縦横無尽に張り巡らせるインスタレーション。光の線のような強い発色の水糸が島とアートで、この網の上に寝ることもできます。
階段を上がることができるのですが、その上から見た黄色い直線と螺旋の網目が非常にきれいでした。
122 I邸/プレーンミラー/リバース /小牟田悠介
2010年からの作品。大きな二つの窓から花畑と集落、海を望む景色が美しい。建物の中にある回転体の彫刻は島の風景を多面的に映し出す。ってことでしたが、こちらはうん?
122I邸/Self-loop オラファー・エリアソンは秋から、127 The Fictional Island/高橋啓祐は夏と秋に追加展示されます。高橋啓祐さんのすごくおもしろそう^^
犬島の作品は以上になります。
上で説明したとおり、夏の瀬戸内国際芸術祭ではパフォーマンス作品などが催されているので、また違ったカラーの犬島観光ができると思います。
犬島観光まとめ
島はとっても小さい島なのですぐに一周回れます。それくらいミニミニな島のためホテルなどの宿泊施設はないので、直島や豊島経由で高松に戻って泊まる、次の日は小豆島に泊まる、宇野港・宝伝港に戻るなどのプランが必要です。
そのため、高松などでホテルを取っている・取る予定人は高速船に乗り遅れると大変なことになるので要注意です。
1泊2泊して瀬戸内国際芸術祭観光をする方は、こんな感じで計画しておくのが個人的にはええと思います。
- 豊島か(経由して)直島に高速船で行く
- (→そこで宿泊するか、そこから高松にフェリー・高速船で戻る)
- 小豆島に行く(16時半最終)
- (→小豆島で宿泊するか、そこから高松にフェリー・高速船で戻る※本数多くて比較的遅い便が出てます)
- 宇野港か宝伝港へ帰る
じゃあ、急いで回らないといけないかっていうとそうでもなく、13時に犬島に到着して15時45分の直島行きの高速船に超余裕で乗れました。
上の作品をじっくり見た後、お昼ご飯のランチ休憩に1時間ちょっと使えましたから。それくらい余裕です。ただ、お昼ご飯を食べる場所が少ないっす。。。
【もくじ】瀬戸内国際芸術祭2016年を効率的に旅行するコース
この後は、私は豊島経由で直島に渡り、直島宮浦港周辺の愛ラブユーをみてお土産を買って17時過ぎのフリーパス使えるフェリーに乗って高松に帰って、高松駅周辺で晩御飯を食べてホテルに戻りました。
乗り放題周遊券を買った人には、ちょっと時間もお金もかかるプランですがこれが1番時間を有効に使えると計画したコースです。ほかにも組み方次第では、スムーズに回れる欲張りプランも立てられると思いますので、計画してみてください^^
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