高速バスで早朝に高松駅に到着して、まずは腹ごしらえでモーニングうどんを食べたら早速行動開始、いざ瀬戸内国際芸術祭! ってことで、そのルートと鑑賞した・お勧め芸術作品とそのルートについて触れてみたいと思います。
ビジネスホテルとかに1泊2日で泊まって、なんて時間にゆとりがあれば最高に気持ちイイ旅になることは間違いないんですが仕事の関係上難しい。
でも、半日でもやり方によっては豊島も犬島その他もかなり回れたので、豊島旅行の計画の参考になれば幸いでございます。
- 主要作品のみであれば2時間(レンタサイクルかレンタカー使用)
- 作品の全部を鑑賞したいなら3~4時間(同上)
今回も前回の2013年とほぼ同じルート、高松港から豊島(家浦港)、豊島から犬島と高速船を使って回りました。 船の出発時間を考えて回らないといけないので、かなり考え込んだアクセスルートですが注意点もありますので参考にどうぞ。
時間的は高松港からの高速船の出発時間を考えると、豊島はゆっくり回れない所要時間すが犬島はゆっくり回れる時間配分となっています。
ただ、豊島に関しては前回も急ぎながらであれば瀬戸内国際芸術祭の作品のほとんどを回ることができたので、ゆっくりと流れる優雅な時間を味わうことはちょっと難しいというだけで、全然作品が見れないっていうことはありません。その辺はご自身の旅行スタイルとご相談ください。
以下のが自分が回ったただし、以下のモデルコースは瀬戸内国際芸術祭のフェリー乗り放題のフリーパスが使えない高速船を使うコースになるのでご注意ください。高松からだと高速船の便の本数が微妙ですね、宇野港からだともっと効率的に回れる感じです。
8:16 :豊島(家浦港) ~(作品鑑賞タイム~周遊)
12:40:豊島 発(→逃したら15:15までフェリーありません)
13:05:犬島 着 ~(作品鑑賞タイム~周遊)
15:45:犬島 発 (→これ逃したら帰れません!)
16:37:直島(宮浦) 着
17:10:直島発のフェリーで高松へ(高速船なら19:15が最終便)
豊島観光のモデルコースは6~7時間もいらない
瀬戸内国際芸術祭2016公式ガイドブック(行く方は必須です!)には、豊島の作品を見て回るモデルコースは6~7時間となっていますが、個人的にはそんなにいらないかなぁって思います。
ゆっくりじっくり見ることができる旅行の日程であればいいですが、遠方から来た人・日帰りの方とかで、時間に余裕がないだとちょっと勿体ないかなといった考えから。
ただ、個人的にも大好きな作品が多いので、ゆっくり見たいという方はそれくらいあった方が充分に豊島の作品と棚田とか、島の景色を充分に楽しめからそれもアリかなっと。
しかし、高松に帰るか、犬島に行くか、直島に行くかという選択枝しかなく、かつ高速船の本数が少ないです。『直島も行く!』って自分も考えましたが、豊島を回って広大で作品数の多い直島に行っても楽しんでいる時間がないのです。
なので、どうやって回るか決めておかないと行き当たりばったりではかえれなくなっちゃいます。
それで自分は犬島に行くことにしました。
豊島はレンタサイクルが小回りがきいてお勧め!ただし急いで借りよう!レンタルバイクも気持ちイイかも!?
私は朝一で豊島に到着する7時半の出発の高速船に乗りました。それのが作品をたくさん楽しめるからおすすめです。ただ、弾丸でどんどん進んでいく私なのでちょっと注意点もありますがw
レンタサイクルを借りるのなら、到着したら即効で降りて家浦港案内所のチャリンコレンタルの受付にダッシュしましょう。急ぎましょう。その理由はレンタサイクルがみんなに借りられたら、その後の予定が全部崩れてしまうからです。
朝一の高速船に乗っていくならそこまで問題ありませんが、瀬戸芸開催中の2便目や3便目だとすでに島に到着している観光客に全部借りられている可能性が高くなります。
自分はいつもその船で行くので自転車が借りられなかったことはありませんが、自転車の返却時に自転車返却待ちのお客さんが多数いらっしゃいました。
その他にもレンタルサイクルの営業をしているところはありますが、ここだと高速船のチケット売り場と同じ場所なので便利です。以下は家浦港近くのレンタサイクル屋さんです。なかった時はこちらに問い合わせしましょう。
- レンタカーあき(安岐石油)/不定休・ 7:30~20:00/家浦港より徒歩3分/電話番号:0879-68-2725携帯電話: 090-7897-8660
- 緋田(アケダ)石油/不定休・ 8:00~17:00/豊島横尾館近く/電話:0879-68-3006
- NPO豊島PPプロジェクト/8:30~17:00/連絡先:080-2943-7788
- みずたまや/8:00~17:00/問い合わせ/ご予約: 090-9230-3443
あと、前にきたときはなかったんですが、豊島にレンタルバイクもあるじゃん!春、夏、秋はバイクで走ったら絶対気持ちイイ!坂ばっかりだから楽チンのはず。
自転車を借りたら早速出発します。早速、いざ出陣!!とズイズイペダルをこいで向かってて思ったことが一つ。
前回に来たときより電動自転車が新しくなって性能がレベルアップしている!
前回は島を1周分電源が持たなかったんですが新しいのは余裕で1周回れました。旧型で電池の寿命が短くなってたんだと思います。But!これならずっとこぎ続けても半日、いや1日くらいは電池が持ちそうな残量で安心して回れます。
豊島で見た作品とこれは絶対行って鑑賞しておいた方がいいと思った作品
坂道が多いので夏場は相当きついはずなので、お茶などの飲み物を持って熱中症対策は万全でいきましょう。
回る道順ですが、私の場合は家浦港周辺の作品を後回しにして、島を右回りに回っていきました。その理由は港の周りではなくて、奥の方にある作品の方が自分が興味があるものが多くて、じっくりと時間をかけたかったからです。
それの方が、最悪、港周辺の作品は見ない・時間を短くするなど後々時間の調整がしやすくなりますからね。
さて、自分が見た・入館した作品などは以下のものになります。大体、この順番で回りましたので回る目安にしてください。^^(撮影不可の作品など一部の写真などは豊島 | 瀬戸内国際芸術祭 2016 公式サイトから引用させてもらっています)
025 トムナフーリ/森万里子
少し小高い竹の山を登った湖に浮かぶ作品。お客さんがいない時だと静寂の中で神秘的な空間が味わえます。生と死をを象徴するモニュメント。
9:30 -16:30の開館時間なので朝一のフェリーで行ったら、まだ開いていないかもしれません。私の場合は係りの方がいらっしゃったのでゴニョゴニョしてもらいました。
その場合は、その先にある豊島美術館方面の作品に行った方がいいかもでしょう。
026 空の粒子/唐櫃/青木野枝
空に粒子が舞うかのように円形の彫刻をつなぎ合わせ貯水タンクを囲んで設置されていますが、うーん、個人的には何を表現したいのか、ちょっとわかりませんでしたが。
027 あなたの最初の色(私の頭の中の解-私の胃の中の溶液)/ピピロッティ・リスト
狭い部屋に浮かぶシャボン玉のような物体。チューリップや風景な映像が投影されています。
028 島キッチン/安部良
この飲食店自体が作品なんですね。大きな屋根に開放的なレストランとなっていて、島の食材などを使ったランチメニューとかが食べられます。
開催期間のお昼時は激コミです。前回は食事しましたけども、今回は高速船の耳管の都合上、食事はしませんでした。ゆったりとした屋内、天気がよければ外でゆっくりすると気持ちイイです。
029 ストーム・ハウス/ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー
これが以外に面白かった!室内で激しい雨や稲妻、雷鳴などがこだまする。家が●れたり、●●がうごきだしたりと、外は晴天でも本物っぽい嵐の再現がドキドキしました。(※写真は豊島 | 瀬戸内国際芸術祭 2016 より)
031 豊島美術館/内藤礼
建築家・西沢立衛とアーティスト・内藤礼による美術館ですが、初めて行ったときは一切事前情報を収集せずに行ってびっくりしました。その静寂で平素躯幹がありつつも広い館内に青空が見える開放的な空間は、時間がたつのを忘れてどれだけでもいれます。
周囲には棚田が広がり、自然と建築、アートが融和した美しい環境をつくりだしていて、水が湧き出て、自然に流れ、水同士がぶつかり合体していくそのさまも神秘的です。
こちらはその周辺の風景です。棚田や海が非常にきれいで気持ちのいい季節はここでマッタリしたいですね。すっげー気持ちイイ。
ここから甲生方面のマイク+ダグ・スターンや遠い記憶などを回りたかったのですが、私は何回も行っているので、今まで行ったことがない瀬戸内国際芸術祭の作品を見るために、家浦港方面にゆっくり引き返しました。
022 あなたが愛するものは、あなたを泣かせもする(日本フランチャイズバージョン)(イル・ヴェント)/トビアス・レーベルガー
古い空き家を改装してカフェにしてしまったやつで店内の空間まるごとが作品。迷彩柄やストライプ、水玉などの模様が天井や床、壁、テーブルなどあらゆるところにほどこされています。
店内はちょっと目が痛くなる感じだけども、ちょっと時間がたつと落ち着いてきます。
和の雰囲気と洋?っていったらいいのか?そのミスマッチが面白いです。結構お気に入りです。
それまでぶっ続けで自転車を漕いでを作品見まくっていたので、ちょっと相方に申し訳ないなぁってことで、ここでやっとゆっくりしました^^
ここ(とかお昼ご飯とか休憩)でゆっくりしなければ、上で説明した甲生方面の遠い記憶などの作品は見ることができる時間配分になると思いますので、旅行プランによって選ぶといいかと思いまするるる。チャリをこぐ脚力次第的なところもありますがw
023 豊島横尾館/横尾忠則
建築は永山祐子、アートワーク:横尾忠則の作品で、こちらも私は初で楽しみにしていきました。
古民家を改修して折りその庭園が非常にカラフルで面白い。
しかし、その屋内がこれまたおもしろくて庭園の池が室内煮まで広がっておりガラス張りで見ることができます。
その他にも、当の中に入ることができて、その中は・・・高い塔なんですが落ちそうな感じでしたw@行って確かめてくださいw
024 針工場/大竹伸朗
こちら針工場前です。なかなか工場萌え的な雰囲気がええ具合ですね。
壁面と屋根の波形スレートを取り外して骨組みだけにしたスケルトンな建物と化し、木の船型は宇和島の造船所から持ってきて、港からは人力で牽引。そして建物の中に入れるのも屋根を外してクレーンで吊り上げて那賀に入れたそうな。
なかなか不可思議な雰囲気がある作品で、写真からは伝わらないですが17m×4mの大きさがあって迫力があります。
今回もやっぱりダントツで豊島美術館が良かったです。すでにまた行きたくなってしまってます・・・
残念だぜ!時間がなくて見れなかった作品!
今回のトリエンナーレは1人ではなかったので弾丸で見て回ることはやめにしました。
ということで、『船の時間を気にして焦って、記憶にも残らず、写真を撮影することもできないような周り方はやめておこう』っていう思いから、ちょっと残念だと思いながらも見学するのを諦めた作品が多数ありました。
うーん、何回豊島に来ても、何度も訪れたくなるナンバー1は上でも触れた豊島美術館なんですが、甲乙つけがたいほど思い入れのあるというか引き込まれる作品はこちら。港から1番遠い地域にあるので見るのをやめました。とは言っても、自分は過去に3回ほど見てるからっていうのもあって。
038 遠い記憶/塩田千春
木製の600枚もの建具でトンネル状の立体作品を設置。そのトンネルから見える田園風景は、昔の懐かしい遠い記憶をよみがえらせるようだ。っていうイメージでタイトルをつけたんでしょうか。
だったんですが、今回のトリエンナーレは1人ではなかったので弾丸で見て回ることはやめにしました。
036 Big Bambú/マイク+ダグ・スターン
過去に3回訪れつつも、今回も見ることができませんでした。
前回も船の時間が迫っていたのに、ここの場所を見つけることができなかったのが理由です。多分、焦らずゆっくり青い看板を探したら普通にたどり着くと思うんですけどね。
今回も遠い記憶の近くにあるやつなんでいけませんでした。。。。。。悔しい。。。
039 豊島八百万ラボ/スプツニ子!
このラボは人気があったみたいですねー、ツイッターやインスタで投稿を見ていましたけども行ってよかったっていう書き込みが多数あって人気の作品のようです。>< ま、次回がある!
この上の3つは人気の作品たちなので、豊島の家浦港についたらこちらの作品から巡るっていう方法もお勧めコースですね。遠方から攻めていったほうが人が少なかったりしますから。次回はそうしようと思います^^
その他は見てません。っていうか、これでほとんどですね。勝者はいない─マルチ・バスケットボール/イオベット&ポンズと心臓音のアーカイブくらいでしょうか。
034 心臓音のアーカイブ /クリスチャン・ボルタンスキー
ここは前々回いきました。
世界中の人の心臓音を暗い空間で非常に低音が効いてクリアな大きな音で聴けるっていう施設で、ひとりでこの施設内にいると心臓音をウーファー?などのサウンドシステムで鳴らす音が迫力がありつつも、その合間の静寂さがなんともいえない雰囲気になります。
自分の心臓音も録音できますよ。
しかし、ここはその施設の周りの海がきれい過ぎるので、時間があれば足を伸ばしてみてください。きもちいいいいいいい。
瀬戸内国際芸術祭の豊島めぐりのまとめ
豊島と犬島を一度に書こうと思ったら、書き始めたらとんでもなく長くなったので前編と後編に分けることにしました。
冒頭でも行ったとおり、上でお見せしたイルベントでゆっくりコーヒー飲んだあとに、針工場などを回っても12時40分の犬島行きの高速船に余裕で乗ることができました。
ちょっと後悔したんですが、お茶なんてせずにちょっと急いで電動自転車をこいだら、今回は泣く泣く行くことを諦めた『遠い記憶/塩田千春』、『ビッグバンブー/マイク』、『豊島八百万ラボ/スプツニ子』も行けると思います。
ただし、ゆっくりしてたりお子様と一緒だと厳しめなので気をつけてくださいね。
レンタルバイクなら完全に余裕でいけましたね。あああああああ、しまったなあぁあぁぁぁぁぁあぁ。。。
後編の犬島編と↓もくじもご覧ください。犬島は小さい島ですが、すべてが迫力があるので個人的にはオチ押しです。
ただ、このコースだと小豆島や宝伝港、直島を経由して帰らなければならない可能性が大です。そのため、思った以上に時間とお金がかかるので、その当たりを必ず考慮したプランを立ててくださいね。
自分はたくさん見て回ればお金が高くなってもいいや!っていう感じで組んだ旅行計画でございました。
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