ちょっとというか、だいぶ前になりますけども一眼レフ人気とともに工場マニアや廃墟マニアの人気が加熱しました。軍艦島とかが有名で上陸までできるようになっちゃったアレの影響でですね。
そんで、現在そのブームは少し冷めちゃった感がありますども、私管理人はですね、全然冷めてはおりません。ホットホットッ!でございます。
っちゅーことで、工場萌えともホテルや病院や鉱山の廃墟ともちょっとだけ違うんですが、それ系好きにはたまらない場所に撮影しに行ってまいりましたのでレポートいたします。
その場所は『無人島 友ヶ島』。
ここは和歌山県の端っこの方、和歌山市加太にありまして港から船で渡らないといけない場所でございます。B級スポット好きにもツボること間違いない雰囲気でございます。
ここへ撮影しに行ってきましたけども、最近ちょっと人気に火がついたっぽい。多分、それはInstagramの影響から@最近はツイッターよりもインスタ快進撃がすごいらしいので乗っかってみようってことで。
友ヶ島ってどんな所?観光があるの?遊べるの?
友ヶ島は、瀬戸内海国立公園の紀淡海峡に浮かぶ地ノ島(じのしま)、虎島(とらじま)、神島(かみじま)、沖ノ島(おきのしま)の4つの無人島群の総称名で、実際に上陸するのは『沖ノ島』です。つまり、沖ノ島≒友ヶ島っていう解釈でオッケーです。
沖ノ島と虎島は陸続きで歩いて渡れるって言う事だったんですが、実際にいつでも渡れるとは限りません(後述)。
これねー、上陸してから島でお話した可愛い観光客の女の子に教えてもらって初めて知りました。パンフレットに書いてありましたが、めっちゃ小さくって誰も見てないよっwて
神島と地ノ島は上陸できないらしいんですが、上陸できるでしょう?って思いました。こんな場所で!∑( ̄□ ̄;)って場所で、皆さん釣りをされていましたので。ハードな釣り人だなあぁって思ってました。
んで、友ヶ島観光をちょっと調べてみると昔に南海電鉄が友ヶ島観光事業を行っていたそうですが、観光客激減につきあえなく撤退したそうな。そんでフェリー?というか航路を友ヶ島汽船が引き継いだっていうのがその流れです。
パンフレット通りのだと、ハイキング、キャンプ、海水浴というのがメインの観光、っていうか遊びになるかと思います。でも、ほとんどが夏の遊びなので10月~4月くらいまではオフシーズンっていう感じですね。
でも、この時期でよかった。全然船も乗れたし寒くなかったし。夏場は人数がすごそうでございますので、定員があるので夏場に行く方は要注意ですね。
皆さんのお目当ては歩きがてら砲台跡を見て回る、カメラで撮影するっていう方が多いと思います。実際、私もそうでしたからね。インスタ見てたらコスプレっていうか、本気で撮影しに来ている人もチラホラいらっしゃってる感じでした。
実際にキャンプ場や宿泊者用?の海の家のコテージがありましたが、キャンプ場ってのは名ばかりで、なんでも揃ってるキャンプ場じゃないし、コテージも夏場のみの営業なのか?っていう具合でした。
ここで遊ぶのはなかなかサバイバルぅ~な感じで、一般のお客様にはハードめでしょうか。個人的には大好きなかほりプンプンなんですけどねw
友ヶ島の回り方と地図 ハイキングコースの所要時間はどれくらいかかるの?
おし!急遽、行くぜ!ってなった次の日に弾丸で行ってきました。
それで調べていたらラピュタみたいな場所だ!って書いてあったので、「まぢか!めっちゃ良さげやん!」って思ったんですが、私、天空の城ラピュタは見たことがないというw(宮﨑駿先生の作品全部最後まで見たことが1作もないっす。テレビでちらっとくらいで。っていう余談)
友ヶ島全体の地図とハイキングコースはこんな感じ。
(※パソコンからはクリックすると大きくなります。)
友ヶ島汽船株式会社 | 和歌山加太 友ヶ島(ともがしま) 詳細地図 より引用
まず、パンフレットに載っているハイキングのモデルコースは2種類ありました。自分はもっと別の全部回るコースを勝手にいきましたけど、想像以上に時間がかかりました。
パンフに載っていたのはこちらのコース。
名所探訪コース
野奈浦桟橋(船到着する場所)→第二砲台跡→友ヶ島灯台・子午線広場→孝助松海岸・池尻広場→タカノス山展望台・第三砲台跡→野奈浦桟橋(船到着)
3.3キロあり、標準歩行時間1時間20分で、標準所要時間は2時間30分となっています。
歩くだけなら前者で、それぞれのスポットをゆっくり見て回ったりカメラで撮りながら回ると後者の時間がかかるっていうことですね。でも、高低差もありますし、カメラでパシャパシャ取りながらだともう少しかかると思います。
でも、人気のおすすめスポットは見ることができるので船の時間を気にされある方とか、短時間で回りたい方にはいいでしょう。
自然散策コース
野奈浦桟橋(船到着する場所)→南垂水広場→第四砲台跡→深蛇池(蒲浦海岸)→閼伽井(あかい)の脾→野奈浦桟橋
6.1キロほどあり標準歩行時間2時間20分、標準所要時間は3時間30分で名所コースより1時間プラスになっています。
3時間の歩きコースというか、ちょっと勾配があるので軽い登山道を歩くといった感じになるでしょうか。でもトレッキングシューズとかが必要な激しい道ではありませんので、普通の運動靴でも大丈夫。
私が回った長時間の半日コースの道順
夏場は船便の本数が多いので安心ですが、私が遊びに行った12月に入ると本数が極端に少なくなるので嫌でも長時間この島で過ごさないといけなくなります。この時期は(夏場も?)お店のやってないので、歩いて景色を楽しむ以外にありません。
私が回ったのは島を左回りでほぼ全部のスポットを見ました。
番号順で↓このルートを回りました。地図にはないような抜け道のような所も通りましたが、案内板があったので大丈夫と思います。所要時間などの参考にしてください。でも、かなーり時間に余裕があったので、超ゆっくり撮影しながらまわりました。
- 野奈浦桟橋(10:30到着40分出発)
- 海の家(10:50)(第5砲台跡に寄った方がいいかも)
- 第2砲台跡(10:55)
- 友ヶ島灯台(11:15)
- 第1砲台跡(11:15)
- 子午線広場(11:25)
- 孝助松海岸(11:35)
- 池尻キャンプ場( )(第5寄ってない方はこっちへ)
- 旧海軍聴音所跡(11:45)
- 小展望台にて昼食(12:10)
- タカノス山展望台(12:35)
- 第3砲台跡(12:45)(洞窟っぽくて1番面白かったです)
- 第4砲台跡(13:30)
- 深蛇池~その奥の海岸(14:00)
- 小展望台(14:30)
- 野奈浦桟橋(14:40)
- 野奈浦桟橋(15:30分臨時便出発)
野奈浦桟橋・野奈浦広場からいざ、出発。
深いグリーンの海が綺麗だ。天気も最高、冬なのに暖かくてハイキング日よりでテンションがあがりますな、こりゃ。
加太港(かだこう)に到着して船に乗って20~30分で到着しました。思ったほど船は揺れませんでしたが、こればっかりは海の荒れ具合によるので酔いやすい人は注意してください。
着いたらまず、ルートを決めてトイレ行って準備しましたが、ナント!
ひょっとしたらと思っていたんですがヴビンゴ!
港には飲食店はおろか弁当や飲み物・お菓子などが売っている売店もなければ自動販売機も中止しているっていう・・・。。。
夏場のみの営業なんでしょうかね。なので加太港でちょっと売っているので、そこで買うか港に到着するまでに買っておかないとダメですね。
高速からおりて向かう道中でおにぎりなどの食事と飲み物を購入しておいてよかったああああああああああ、ってことで出発しました。
海の家(うみのや)は友ヶ島で唯一宿泊できる所なのか?
出発して10分もかからずに到着。物置と化した廃屋の隣に2階建て海の家が見えてきました。
ウッドのいい雰囲気のコテージっぽい建物。そして、ハンモックとか水上バイクとかがおいてありましたが、ちょっとの間使っていない感がありますねー。
夏場、きれいな海が見えるこの場所に宿泊したら絶対気持ちがいいなぁ。でも、こちらは5・6月~9月くらいしか営業してないみたいです。
いくつか民宿的な建物があったんですが、泊まれるかどうかはわかりませんでした。ネットで検索したんですけども、ハイシーズンに友ヶ島で宿泊できると確認できたのはここだけでした。
それ以外はこちら、案内所前にあった旅館友ヶ荘と第二砲台跡までにあった富士屋別館っていう旅館。
検索してみるとやってた痕跡はあるけど、ここ近年ではどうなんでしょうか?予約サイトがなかったです。
んで、ここから第5砲台跡に行った方がいいかもですが、私はよらずにドンドン進みました。
第2砲台跡
その奥に行くとありました。終戦後に爆破処理されたとのことですが、まだ原型をとどめていて所々崩れたその風体が迫力があります。
いいなー、この崩れ具合。よだれでるわ。
その裏の海が見える景色が気持ちいい。最高っす。
海沿いなのでその風景もなかなか感慨深い。写真撮影必須の景色ですよ。
友ヶ島灯台へハイキングしながら向かう!
鬱蒼と茂る植物を観察しながら進みます。やまももw
12月でしたがダウンジャケットはいらないし、その中のフリースも抜いて長袖シャツになったくらいの陽気。暖かい日だったし、体を動かすとかなり汗ばむので脱ぎ着できて邪魔にならないジャケットがオススメ。ユニクロのダウンはかさばらないので吉です。
第2砲台跡からちょっと歩かないといけませんが、そこまで険しくないので小学生連れの家族でもいけるいけると思います。
コノの階段を登っていくんですが、このフェンスの奥にもどっからか行けるっぽい?そんなブログ見つけたけどちょっとスルー。
灯台に登っていく階段はかなり急なので注意してください。結構、戦争経験者じゃないの?っていうご高齢の方も観光でいらっしゃってたので、さすがにお年寄りにはかなりハードコースだな。
ドーン!きたよこれ。
幸い天気もバッチリ良かったので、その青々とした青空の中に真っ白い灯台が降臨する姿は、また格別です。絶景を見ながらここでしばしの休憩。
今までの砲台のインパクトが強かったので、ちょっと控えめな第1砲台跡は横目で見ながらスルーを決めて歩く歩くぅ。
子午線広場
広い広場が広がっていて、その先は断崖絶壁。
四国や淡路島を眺めることができて、かなりの数の船が見えました。貨物?釣り船?
孝助松海岸
どんなきれいな海岸や!!
と思ったら、発泡スチロールやペットボトル、その他流木が流れ着き海水浴ができるような状態ではありませんでした。夏場は泳げるのかなぁ。
池尻キャンプ場
キャンプ場なのか広場なのかわからないw
ここでキャンプをするには事務所的なのもないし、港の案内で受付しててもらわないとダメなのか?
旧海軍聴音所跡
ここは相当楽しみだった廃墟系撮影スポット!陸軍管轄の砲台でしたが、ここだけ海軍の所有物だったそう。
古めかしい石造りのたてもの。その上には木々が茂っているのがすごいな。
中に入ると、その暗くその怪しい雰囲気が興奮と掻き立てる。
ぼろぼろになったレンガ作りのその内装以外にも、焼け焦げた柱?のような箇所も見て取れる。廃墟写真家・工場写真家系のディープ系カメラ小僧は大好きであろう。
その中で戦員が料理をしていたのか、調理台みたいな痕跡がある。トイレのあとも?天井からそのに煙突の役割をしているような穴がある。
中高生がガリガリ削ったであろうそのアホな落書きっていうか、数え切らない傷跡が残念すぎるよな。アホはくるな。
窓の外はすぐに地面なので、上に登ろうと思ったら余裕で登れる高さだ。もちろん、非常識なので登ってはいない。登っちゃだめだよ、老朽化してんだし常識を持ったカメラ小僧でいましょう。
小展望台にてランチ。カップラーメン持ってきゃよかった。
見える小島は神島か。ええ気候です。
眺めのよいここいらでお昼ごはん。この時点でお昼の12時位。
ちょっとゆっくり撮影しすぎたなぁと反省しながら、道中にコンビニで買ったおにぎりなどで空腹を満たす。
買っといて良かったわぁ、ほんと。ここで昼飯なしとか横浜の中華街に行って、コンビニのおにぎり食べるようなものだ。
外で食べるご飯は何食っても旨い!カメラ小僧は写真を撮っておりました。
ちょっと寒かったので、バーナーとカップラーメン持っていって食べたらもう最高だったろうなーと反省しました。アウトドアラーなのにしくった。
タカノス山展望台
展望台というよりも島の中で1番広いんじゃないかっていくら位の広場があります。
一応、国立公園っていうことなんですね。ここではコンデジでパシャパシャ撮影しながら、ちょっと遅いペースなのでそのまま次へ進みました。一眼レフは機動性が落ちるので今回は出番なし。
ここも絶景で屋根付きで椅子もあるので、ここでランチにするのがいいかもしれませんね。
第3砲台跡・弾薬庫跡地
さあ、メインディッシュの第三砲台がやってまいりました!
階段を降りると緑に淀んだ人工池が出迎えてくれて、その奥には怪しい怪しいトンネルが待ち構えてくれています。加太港で懐中電灯が売っていたのは、これがあるからなんですね。
あ・・・怪しい。超そそる。
恐る恐る中に入っていきます。このトンネルでは懐中電灯なしでも、まあなんとか行けますが、その中にある弾薬庫?なのか、いくつかの部屋を見渡すのは電気なしで無理。
あ、スマホのカメラでもちょっと物足りないけど進めました。
中に幾つか部屋がありまして、その部屋は静寂と暗闇に包まれていました。その部屋は無機質で湿度がやや高めでした。うん、湿度が高いんじゃなくてそう感じていただけでしょうか。
ここは流石にライトなしでは真っ暗すぎて何があるのか、どう進んだらいいのかわからないので用意していきましょう。
階段がある!
登っていくと最初の入口の池のとこらへん。
再び階段を下って戻りましたが、同じような階段がいくつもある。中は広いなぁ。
その一番奥へと突き進むのこんな行き止まりの廃墟がありました。ここでもしばし撮影タイム。
怖いよマサルさん、待ってくれえええええ。
突き抜けておくまで行くと、なんだここは?円形の凹んだ地面に落ち葉が散乱していて何をするところかわからないけどコロシアムみたいな感じ。違うかー。
すごい雰囲気だ。
こちらがラピュタ系の建造物っていうことで友ヶ島の観光スポットで有名な第三砲台からの弾薬庫。積み上げられたレンガに生えた苔や腐蝕具合が現実世界と違った雰囲気を醸し出す。
弾薬庫跡などかなり広い場所で、中にいくつも部屋があります。その中からそのの風景を撮影するのもいい味があります。
中は暗闇と静寂の世界。内側から見ると外の明かりが眩しすぎるくらいです。
(;´Д`)ハァハァ興奮しちゃうよ。
第4砲台跡
第三放題を跡にして、次に進みます。
ドンドン進むと神島がまつられている?のかこんな場所が。
そして第四砲台。
内部・外部とも木々に覆われていて原型がない。ここが?
と思ったら、奥の方にメインが隠れていました。
よく似ていますが第4砲台跡はちょっと狭くて周りの木々が茂っており、より怪しい雰囲気になっています。
垂れた木がモノノケ的な雰囲気を増強させていて、こちらもそそるなぁ。
天空の城ラピュタじゃなくてもののけ姫だよ宮﨑駿先生ばんざーい。
深蛇池~その奥の海岸
そこからドンドン進みます。日が落ちてきたら寒くなってきました。防寒具必須。
第四砲台跡からここまでは、なんだか勾配がきつくて周りの道も単調でちょっとしんどかったなぁ、精神的に。
ここ、原っぱのよう見見えてるのに下は池だ。池なのに草に覆われているよ・・・?ここでいいのか?
↓ちょっとわかりにくいけど、草の真下は全部水だ。池だよここ。。。。。。。。。どこからどこまでが池なのかわからないぐらい池の中から植物が湧いている・・・のか?
パンフレットで見た池となんだか違う・・・。
その奥に行くと開けたところがありました。パンフのはここか?案内図が発見できずここだと思う深蛇池。
ここは別に行かないくてもよさげかもですね^^;。かもですよ。
その奥に突き進むと広い海岸が開けてきます。
そのあたりでキャンプかBBQをやったような焚き火の跡などがあって、これまたゴミが漂流しているのできれいな海岸とはちょっと言えないかも。
しかし、こんなところまでキャンプやバーベキューセットを持って運んでくるって、相当大変だぞ。ボートで砂浜まで来てるんだろうか?とか考えてしばし休憩。。。
小展望台~虎島は渡らず
船の時間に余裕がありましたが、ほぼ全部回ったので帰ることにします。
の前に、虎島について。
島の北部でつながっている?虎島まではかなり長い距離を歩かないといけないだけでなく、 『虎島庭たる堤防波に侵食されて崩れているので、潮が引いた干潮の時間以外は渡れない』ってい事実を、観光客に教えてもらったので行かないことにしました。
虎島には観念窟、五所の額、虎島堡塁跡っていうのがあるらしいんですが後から調べてみたら、ちょっと険しくて面白そう。
参考:てくもぐ旅ログ。
こちらが帰る時に寄った小展望台からの断崖絶壁。●●殺人事件で突き落とされる現場みたいな感じ。
友ヶ島観光まとめ
出発したところまで帰ってきました。
撮影しながら、ゆっくり喋りながらかなーーーーりゆっくり歩いて回って4時間くらいの所要時間でした。思ったよりも早く回れたけど、船の時間は時期によってまちまちですし、臨時便も結構出ているみたいなので、皆さんで調整して下され。
天空の城ラピュタっぽいか?っていうと、自分はラピュタを見てないしそんな雰囲気は感じることはあまりなく、廃墟・工場萌え(・∀・)ッっていう要素が強かったので、それ系大好きな私としては満足行く旅になりました。
加太港周辺の飲食店か和歌山グルメを楽しみたかったんですが、私用のために帰路について奈良県で彩華ラーメン食べて帰ってきました。
なにげに20年ぶりの本場の彩華ラーメン、こんなに激ニンニクだったのけ!っていう繊細さのかけらもない味が最高にうまかったですw
いや~、旅って本当にいいものですね@水野晴郎風。
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