先日の香川の旅の帰り、夜行バス出発まで結構な時間があったので本屋に立ち寄り、時間つぶしになればいいな〜と思って本を物色していました。
そこで、私は人生を変える一冊の本に出会いました。
この本は日頃思っていた疑問を一刀両断にして言い放ち、また、私の欠点を見事に射抜いていて自分を恥ずかしく思うとともに、自分のやるべき事がハッキリしました。
私は読書家ではないですが、日頃から読書の必要性をヒシヒシと感じていましたが、本を読みたいと思ってはいるが読むのが極端に遅いということが読む事を妨げていました。
それは限られた時間を削られていることになるで、その時間がなんとか確保できれば、もっと本が読める、趣味に時間を使える、何より生きる知恵をつける事ができる。
その事をずーっと気にしていて、速読関連のオススメ本はないものか思って目にとまった一冊。
『本を読まない人はサルである。』
という毒舌とも言える、上から目線のサブタイトルにも磁石に引き寄せられるように心が引かれたわけです。うまいサブタイトル。
庶民と成功者の意識の違いと必要なモノ
高所得階級の人間になるか、低所得階級の人間になるかーーその境目となるのは本を読んでいるか、読んでいないかの違いである。(P.2)
みんなと同じような家に住み、みんなと同じ店に行って同じものを食べ、みんなと同じ場所に旅行する人は、いつまでたっても「庶民」である。「庶民」と同じことをしていたら「庶民」と同じ給料しかもらえないし、出世もできない。
よく、「自分は給料も安いし、チャンスに恵まれないから庶民なんだ」という人がいるが、逆なのだ。「庶民的」なことしかしないから「庶民」になり、「庶民的」な生活しか送れなくなるのである。(P.3)
あなたの周りの人を見回してみると、本をよく読んでいる人はいないでしょうか?
私の知人にも読書家、読書マニアっていう類の人がいますが、その人間は成功しているビジネスマンや社長、人格的に優れた人が多いです。
本を読んでいる人はいろんなジャンルの事を知っていて、尚かつそれをヒントにクリエイティブでアクティブに行動します。
そして、例えトラブルが起こっても、知識があるのでそれを回避できるすべを知っています。もちろん、知識だけでなく、それを元にした行動力が元から備わっているからできる業ともいえます。
その膨大で貴重な知識が大きく左右して、ビジネスに生かされているのでしょう。
本書にも書かれていますが、忙しい人ほど本を読む傾向が強いですし、よく遊びます。私自身も本当にそう思います。
常識にとらわれない発想や行動をして、他と差別化しない限り、凡人と同じ存在です。
そのようになるには、普段は質素でもいいと思いますが、やっぱり庶民的でない懐石を食べる、他の人が知らない場所に旅に行ったりすることで刺激を受け、そしてそれを仲間とシェアして、強靭なネットワークを作っていきます。
そのようにして、周りから尊敬されたり、頼られたりする人格形成がされるのでしょう。
成功するために必要なものは速読のコツではなく、超並列読書術
たいていの人は、1冊の本を読み終えるまでつぎの本には手を出さないだろう。
だが、そうして1冊1冊すべての本も丁寧に読んでいたら、一生のうちに読める本が何冊になるのだろう?(P.17)読書が好きで大量の本を読む読書家は、そのようにしてうまく言を読み飛ばしている人が多い。読書があまり好きではなく、読むのがのが遅い人ほど、 1冊1冊を丁寧に読むのである。(P.18)
一度読み始めたらそのままダラダラと読み続けるのではなく、どこを読み飛ばし、どこで読むのをやめ、どこをじっくりと読むのかを自分で判断していく。
そうした自分にとって有益な情報を主体的に選びとっていく作業繰り返すことで、クリエイティブ・クラスに必要な能力が自然と身についていくのである。(P.22)
頭が痛くなる記述です。
私自身、結構几帳面なので、一言一句読むだけでなく、覚えよう覚えようと読んでいる事がほとんどでした。あなたはどうでしょうか?
スピード勝負のビジネス社会、時間は有限であり、お金では変えないということがわかっていても、無駄な本の読み方、無意味なネットサーフィンをしているなぁ、と反省しました。
実際、本当に自分に必要な情報であれば、度肝を抜くような内容であれば、読み飛ばす所と記憶すべき所を頭の中で判別して、記憶に残っているはずです。
頭に残らないのであれば、自分の思考の中で必要だというフィルターに引っかからない程度のものだった、とも言えます。
社会で本当に尊敬されて人の上に立つ人は、自分自身で考えて必要なことは自ら、時に人に任せ、そして不要なものはバッサリ切り捨てる判断力とそれを負う責任感があります。
自分にも見に覚えがありますし、実際に仕事の速さや確実性を考えると人に任せることもできていませんでした。
実際、成功者の多くはアイデア力を行動に移し(実行力)、かつ信頼出来るパートナーを見つけ、仕事を任せることで大企業を起動に乗せているわけです。
オススメのビジネス書や自己啓発本を読むデメリット
『金持ち父さん 貧乏父さん』系の本を読んでいる人、こうすれば儲かるという投資本や年収2000万円を稼げるといった本を読んでいる人は、まず間違いなく「庶民」のまま終わるだろう。(P.2)
会社であくせく働くのがイヤになって独立するのはいいが、コンビニやファストフード店のオーナーになったり、メーカーが作ったものを売る小売店を開いたりしたところで、支配されていることに変わりはない。それは独立ではなく、新たな支配者の傘下に入っただけである。
他の人が思いつかないようなビジネスをして、他の人がマネできない生き方をしてこそ、自分の人生を生きているのではないか。(P.51)
儲かるという言葉が出てきているような本は一切読みませんが、ビジネス書や自己啓発本が好きでよく読んでいます。
本書では否定されていますが、今後も私は読むでしょう。
しかし、それらを読んでもあまり意味がない、ということにうすうす気が付いていました。
それは、 自己啓発本をいくつ読んでも、どれを読んでも、書いてある芯や本質は同じ事を言っているものだからです。
結局、新しいものや有名な自己啓発本を読んでも、やる気にはなるけども一瞬だけでやるかやらないか、最終的には自分次第なわけなのだ。
だから、本書にあるようにもっと色んなジャンルの本を読んで、やる気になるよりも、やった時にいろんな発想やアイデアが浮かぶ知識と応用力を身に付けた方が自分のためだ、という意識に変わったわけです。
本は10冊同時に読め!のまとめ その1
本書によって、速さが要求される現在の社会、銀行や公務員もどうなるかわからない現在、安定というものもあってないようなものだと再認識でき、仕事だけでなくて私生活がうまくいかない場合の改善策も見えました。
独立は晴れて昨年しましたが、自分をスキルアップさせ、今後生き抜いていくためには自己ブランディング・自社ブランディングを行っていく必要があるのだと再認識させてもらいました。
人生を変えてくれたともいえる一冊なので続きます。
本は10冊同時に読め!/成毛 眞 その②
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